「猫が死んだらどうする?」猫が亡くなった時にする3つの事
2018.10.16 ペットが亡くなったら猫が死んだら、どうすればいい?
この記事では猫をこれから飼育する方にも、いま猫を亡くされたばかりの方にも、分かりやすいように猫が亡くなったときに飼い主としてやるべきことを3つにまとめました。
この記事の執筆にあたっては、獣医師である鈴木信吾先生とペット葬儀のプロの視点から大森ペット霊堂の齋藤鷹一さんにアドバイスをいただきました。
大切な飼い猫が死んでしまったという時は、ぜひこの記事に書いてあることを思いだしてください。
猫に健康でいてもらうため気をつける事は?
獣医師にも聞きました。
目次
(獣医師に聞きました)猫の寿命と猫に多い死因は?
家族同然の猫とは一日も長く一緒にいたいですね。そもそも猫の寿命とはどれくらいなのでしょうか?
猫の寿命は血統などによるところも多いのですが平均するとおよそ14歳~15歳です。( 獣医師 鈴木信吾 先生)
とのことでした。純血種の猫よりも雑種の子のほうが長寿になる傾向がみられるようです。
猫に多い死因と健康のためにどういったことに気を付けるべきでしょうか?
猫に多い死因としては腎臓病、腫瘍、感染症などが挙げられます。猫に長生きをしてもらうためには綺麗なお水を十分に与えることと毎日スキンシップを欠かさず行い、病気のサインを見逃さないことが大事です。猫の食事量、排せつ状況にも気にかけましょう。近年は肥満気味の猫が増えてきています。適正体重を保つことも猫の長寿のためには大切なことです。また、病気がなくても1年に1度はかかりつけの動物病院で健康診断を受けることをお勧めします。(獣医師 鈴木 信吾 先生)
(獣医師に聞きました)猫は死期が近づくと一人になりたがる?
猫は自分の死期が近づくと人目につかない場所に行くと言いますが、実際はどうなのでしょうか?
死期が近づくと猫が人の前から姿を消すということについては獣医学的には聞いたことがありません。
極端な食欲不振や嘔吐などの症状が現れたときは、目を離さないで挙げて欲しいのと同時にかかりつけの動物病院まですぐ連れて行ってあげてください。(獣医師 鈴木 信吾 先生)
獣医学的には死期が近づいた猫が
1人になりたがるということはないとのこと。
最期の時は家族でそっと近くで見守ってあげましょう。
「猫が死んだらどうすればいい?(1)」猫の死亡を確認する
自宅で猫が息を引き取った場合、猫が本当に亡くなってしまったかどうかご自身で判断するケースが多いと思います。
では、どのように猫の死亡について確認をすればいいのでしょうか?イオンペットの獣医師の鈴木信吾先生に聞きました。
猫の死亡の確認については獣医師が行うことが最も確実な方法ですが、もしご自身で猫の死亡確認をする場合は最低限以下の3点だけでもしっかりと確認をしてください。
1.呼吸停止の確認・・・猫のお腹の動きなどをみて呼吸の有無を確認してください。
2.心拍、脈の停止の確認・・・猫の胸のあたりに手を当てて鼓動の有無を確認してください。
3.対光反射の消失・・・猫の目に光をあてて瞳の反応の有無を確認する方法です。
「猫が死んだらどうすればいい?(2)」猫の遺体を箱に納めて、低温を保つ
残念なことに猫の死亡が確認された時は、供養にそなえて猫の遺体を安置する準備をします。
猫の遺体を安置するために、まず以下のものを用意します。
- 棺となる段ボール
- タオル、毛布など
- 保冷剤、ドライアイス(もしあれば)
- ガーゼ
まず棺とする段ボールなどの箱を用意します。棺とする箱は通常の段ボールで大丈夫ですが、猫の体重などによって移動の際に底が抜けることがないように納める前に箱の強度はよく確認しましょう。紙以外の材質の箱を棺としても基本的には問題はないのですが材質によっては火葬の際に一緒に火葬ができない場合もあります。
棺の中にタオルや毛布などを敷いて、亡くなった猫の遺体をゆっくりと納めます。この時に猫の脚を箱に納まるように軽く折りたたんであげます。猫の死後硬直は死後30分~2時間ほどではじまります。猫の死後硬直がはじまると脚は曲がりにくくなります。そのような時は無理に力を入れずにそのままにしましょう。(死後硬直後の猫でも一度脚を軽く引っ張って関節を伸縮させるような動きをしたあとだと、脚をたたんであげることができるのですが慣れない方は避けたほうが良いです。)
カゴのペット棺など様々なものがありますが、
用意がない場合は段ボールなどで代用します
猫の遺体をしっかり冷やすことが大切!
猫の遺体の脇・お腹のあたりには保冷剤をあてます。しっかり冷やすことで猫の遺体の腐敗を防ぎ状態を保つことができます。保冷剤が無いときは氷を入れた袋でも代用することができます。夏場など気温、室温が高いときは遺体の状態が悪くなりやすいです。夏場などはクーラーをかけて出来る限り20度以下を保った涼しい部屋に猫の遺体を安置します。このような処置をすることで2~3日ほどでしたら猫の遺体を自宅で安置することができます。
猫を火葬するまで日にちが空いてしまう場合は、ペット霊園などではペット専用の霊安場所で猫の遺体を事前に預かってくれる所もあります。イオンペットの安心ペット葬儀紹介「メモリアルなび」でお近くのペット霊園を探して、火葬までの預かりについて相談してみましょう。
亡くなった猫の遺体からは時間の経過とともに体液が出てくることがあります。棺となる箱には十分なタオルや毛布を敷き詰めて必要に応じて猫の目・耳・口・肛門などにガーゼをあてます。
猫の火葬の日まで自宅で猫の遺体を安置するときはお線香をあげて供養してあげるのもいいでしょう。
「猫が死んだらどうすればいい?(3)」猫の供養の方法を決める
亡くなった猫を箱に納めて無事、安置することができたら猫の供養についての方法を決めます。
猫の供養方法とそれぞれのメリット&デメリット
1.自宅の庭に猫の遺体をそのまま埋葬する
自宅の庭に猫の遺体をそのまま埋葬する方法です。
メリット
- 費用がかからない
- すぐにでも埋葬することができる
- いつでも手を合わせることができる
デメリット
- 将来、猫の遺体を埋葬した自宅から引っ越しをする可能性
- 埋葬した猫の遺体が骨化するには時間がかかることも
- 野生動物に掘り起こされることも
猫の遺体を自宅の庭で埋葬する場合に気を付けるポイント
- 猫の遺体を埋葬する穴の深さは出来る限り深くする。(60cm以上が理想)
- 猫の遺体を埋葬する場所の日当たりにも気を付ける。(日当たりが悪いほど骨化までに時間がかかる)
- 予期しない埋葬トラブル防止のため、住宅が密集するような住宅地では避けた方が無難なことも
猫の遺体を庭に埋葬した場合、環境次第では骨化するのに何年もかかってしまう場合があります。
猫の埋葬に関わる思わぬトラブルを防ぐためにも、住宅地では猫の遺体をそのまま庭に埋葬することは、できれば避けた方がいいかもしれません。
また、猫の遺体を河川、公園、山林など自宅以外の場所に埋葬することは「不法投棄」とみなされる場合がありますのでやめましょう。
自分で猫を埋葬するときは場所と深さに注意
猫の遺体をそのまま埋葬するのではなく、
火葬後の猫の遺骨を埋葬する事がお勧め。
2.行政に猫の遺体の引取りor火葬を依頼する
メリット
引取り(処分)の場合は2,000円~3,000円程度であり安価
デメリット
行政によっては「供養」ではなく「ごみ処理」の一環であるケースも。
大切な家族であるペットを供養する方法としては最もおすすめできません。
地方自治体により猫の遺体の扱いには大きな差
地方自治体によって猫の遺体の取扱いかたにはとても大きな差があるようです。
行政サービスとしての猫の火葬について、大森ペット霊堂の齋藤 鷹一さんに聞いてみました。
自治体の対応について全国的には大きく分けて以下の2通りの対応となりますので、お住まいの地域の対応について確認しましょう。
- 地方自治体が運営するペット火葬場で猫を火葬してもらえるケース
- 猫の遺体は引取りされた後に火葬としてではなく、ゴミとして処分の対象になってしまうケース
行政に預けるから安心とは一概に言えません。とても残念なことに猫をはじめとするペットの遺体は法律的には廃棄物という扱いとなるため、地方自治体によっては供養ではなく処分の対象となってしまうこともあります。
3.移動ペット火葬業者に猫の火葬を依頼する
車両に火葬炉を積んだ移動式のペット火葬業者に猫の火葬を依頼する方法です。
メリット
- 自宅まで迎えにきてくれる
- 個別に猫を火葬をしてくれるので返骨をしてくれることも
デメリット
- 法的な規制がほとんどないため、ごく一部悪質な事業者が入ってしまうことも
- 移動ペット火葬の口コミはとても分かりにくい。移動ペット火葬紹介サービスは近くの移動ペット火葬を電話などにより斡旋してくれるが火葬当日、自宅に来るまでどこの誰がきてくれるのかは分からない。
4.ペット霊園で猫を火葬・供養する
ペット霊園といわれるペット供養の専用施設で猫を火葬・供養する方法です。
メリット
- ペット霊園は地域に根差して運営しているので、実際に現地でペット葬儀を行った人からの評判が入手しやすい
- 猫をはじめとしたペットを供養するための場所なので、気持ちを切り替るきっかけになる
- ペット専用火葬炉を備えているので猫のご遺骨を綺麗に遺すことができる
- 家族全員で心行くまでお別れをした後に火葬することができる
- 火葬後の猫のご遺骨は家族でお骨上げをすることができる
デメリット
- 費用はその他の方法と比較して数千円~数万円程度高くなる
ペット霊園で猫の火葬・供養をするメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
大森ペット霊堂の齋藤鷹一さんに聞いてみました。
ペットを供養するということは、亡くなったペットだけではなく残された家族の心のケアという意味でもとても大事なことです。ペット霊園であらためて「葬儀」という儀式を通じてペットを弔っていただくことで、結果としてご家族の気持ちの整理に繋がることがあります。葬儀がはじまるまでずっと泣いていた方も、猫を火葬しお骨上げをする中で気持ちの整理がつき、葬儀が終わってからはスッキリとした表情で帰っていかれるかたはとても多いです。ペット霊園といういつもと違う環境で葬儀を行った上で、ご遺骨にしっかり向き合っていただくということは猫にとっては一番嬉しいことでしょうし、ご家族のお気持ちの整理にもきっと繋がるはずです。
家族同然であるペットを亡くされて、その後ペットロスで悩む方はとても多いです。
家族同然だからこそ、猫も人間と同じように葬儀をしっかりと執り行った上で、ぜひお骨を拾うところまで供養してあげていただきたいです。しっかり猫を供養することは残されたご家族の心のケアにも繋がりそうですね。
全国のペット霊園紹介
安心のペット霊園選びは、全国のペット霊園紹介「イオンのペット葬」で。
ペット霊園選びは実際にあらかじめ現地を見て、確認することがもっとも理想的ですが、
急な猫とのお別れだとすぐに決めなければならないことも多いです。
大切な猫を亡くされたすべての方のために安心して葬儀を行っていただくために、スタッフが実際に現地を見て葬儀の内容に至るまで確認した安心のペット霊園だけを紹介するサービス「イオンのペット葬」を公開しています。
メモリアルなびからお住まいの地域の近くの安心のペット霊園を探していただき、ペット葬儀のお申込をしていただくことで、より手厚く猫をご供養していただくための特典もプレゼントさせていただいています。
ぜひ猫とのお別れの場所選びの参考にしてください。
まとめ「猫が死んだらどうする?」
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いかがでしたか?猫が亡くなったことについてまとめました。猫の供養の方法にもさまざまな方法がありますね。
いずれにしてもご家族でしっかりと話し合い、猫と家族に一番あった猫の供養の方法を選択することが最も大切なことです。
猫を亡くすということは家族の心身への影響が大きく、遺された家族ひとりひとりの心のケアがとても大切です。
亡くなった猫もきっとご家族がいつまでも悲しむ顔は見たくないはずです。
1日も早くご家族の笑顔を取り戻すためにペットの供養についてもよく考えていただければと思います。
猫の火葬後のご遺骨供養についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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