猫のお葬式にかかる費用の平均と後悔しないお葬式の知識
2020.9.21 ペット供養愛猫が逝去した際、これまでの感謝を込めてお葬式を行う人は少なくありません。
ただ、猫のお葬式には様々な方法があり、それぞれ費用や特徴が異なります。
今回は、猫のお葬式の方法や費用相場、葬儀の流れについてご紹介します。
目次
1.猫のお葬式の費用相場
猫のお葬式には、主に「立合個別火葬・一任個別火葬・合同火葬・訪問火葬」の4種類があります。霊園ごとにかかる費用や内容は異なりますが、次のように費用相場が決まっています。
- 立合個別火葬:23,000円~
- 一任個別火葬:21,000円~
- 合同火葬:16,000円~
- 訪問火葬:18,000円~
また、「火葬後にどのような供養をするか」によっても、猫のお葬式にかかる費用は変わってきます。納骨堂や個別墓、仏壇など値段はピンキリです。
- 納骨堂:1万円~数十万円
- 合葬墓:5,000円~3万円
- 個別墓:10万円~30万円
- 人と一緒に入れる納骨堂・墓:6万円~100万円
- 仏壇:1万円~5万円
ご家庭の事情などによって最適なお葬式・供養の方法は異なるため、各方法の特徴をしっかりと考慮したうえでプランを決定しましょう。費用の目安として下記表に金額感をまとめましたので、参考にしてみてください。
|
立合個別火葬 |
一任個別火葬 |
合同火葬 |
訪問火葬 |
個別墓 |
123,000円~ |
121,000円~ |
116,000円~ |
118,000円~ |
納骨堂 |
33,000円~ |
31,000円~ |
26,000円~ |
28,000円~ |
合葬墓 |
28,000円~ |
26,000円~ |
21,000円~ |
23,000円~ |
人と一緒に |
83,000円~ |
81,000円~ |
76,000円~ |
78,000円~ |
仏壇 |
33,000円~ |
31,000円~ |
26,000円~ |
28,000円~ |
2.猫のお葬式の方法
それでは、お葬式の具体的な内容についてご紹介していきます。先ほどご案内した4つの火葬方法にはそれぞれ特徴があり、次の3つの視点から選ぶことができます。
- 火葬に立ち会いたいか?
- お骨上げをしたいか?
- 返骨を希望するか?
詳しい内容や呼び方は霊園によって異なる場合もありますが、まずは各火葬方法の一般的な特徴についてご紹介します。
立合個別火葬
お別れのセレモニー、出棺、火葬、お骨上げ、納骨など、人間の火葬と同じような形式で行われるお葬式です。明確なルールはありませんが、なかにはお経をあげてくれる葬儀場もあり、遺体は個別に火葬されます。
家族の一員である愛猫の最期をしっかりと見届けることができるため、もっともおすすめの火葬方法といえるでしょう。
お骨上げを行った後は納骨・埋葬も可能で、希望する場合は返骨を受けることもできます。
一任個別火葬
火葬には立ち会わず、霊園・葬儀場にすべての作業を一任するお葬式です。
葬儀業者に預けた遺体は個別に火葬されますが、お別れのセレモニーやお骨上げはできません。
遺骨は火葬後に郵送で戻り、当日手にすることはできませんが、手ごろな料金で返骨を受けることができ、納骨や埋葬も可能です。
合同火葬
他のペット(猫以外のどうぶつを含む)と合同で火葬され、供養まで霊園・葬儀場にお願いします。
合同火葬は自治体の火葬方法としても知られており、基本的に返骨はできません。(自治体によっては返骨可能な場合もある)
火葬後は、他のペットと一緒に霊園の共同墓地や合同供養塔に納骨・埋葬されるため、他プランに比べて価格が抑えられるのが特徴です。
訪問火葬
近年増えている火葬方法で、立合個別火葬と同じく出棺まで見届けることができます。火葬は、専用の火葬車に乗った業者に自宅(自宅周辺)に来てもらい、搭載されている火葬炉にて行います。
霊園に出向くのが難しい場合や、ペットの葬儀場が近くにない方に人気が高く、その日のうちにお骨上げ・返骨を受けることができます。
業者によっては、友人など関わりの深かった方を交えて、お別れのセレモニーを行うことができるところもあります。
3.供養の方法
人の場合、お骨は墓地に埋葬するのが一般的ですが、猫の供養方法にルールはありません。
ひとくちに「愛猫の供養」といっても様々な方法があるため、事前にしっかりと情報を集めたうえで、もっとも後悔のない選択肢を選びましょう。
ここでは、主な猫の供養方法とその特徴についてご紹介します。
専用霊園(個別墓)
愛猫専用のお墓を屋外の個別スペースに用意し、お骨を埋葬します。
墓石には様々な種類や大きさ、デザインがあるため、よく検討してから注文すると良いでしょう。お墓が完成したら納骨を行い、管理などはペット霊園側にすべてお任せします。
専用霊園の場合、管理・維持費は別途かかりますが、お花を供えたり、お線香を立てたり、人のお墓と同じように供養をしてあげることができます。
納骨堂
ペット専用の納骨堂にお墓を収め、供養します。
専用霊園よりも安価に利用できるのが特徴で、「自宅に安置場所を用意できない」という方におすすめです。
納骨堂の種類としては、ロッカータイプや納骨棚タイプ、個室タイプなどがあり、料金を払った当日から使用できるのが一般的です。
合葬墓
他のペットと一緒にお墓に入る形になります。
個別のお墓とは違い、お供え物や掃除などができないという制限はありますが、永代供養がついているため、管理の必要がないというメリットもあります。
ただ、公営墓地などでは永代供養がない場合もあるので、事前に確認するようにしましょう。
人と同じ霊園
少しずつですが、ペットも人と同じお墓に入れられる霊園や納骨堂が増えてきています。
愛猫を家族の一員と思っている方にとって「できれば一緒のお墓に入りたい」と考えることは、当たり前のことかもしれません。
すでに人用のお墓や納骨堂がある場合には、一度霊園に問い合わせてみても良いでしょう。
仏壇や自宅の庭
納骨せず、自宅に持ち帰って供養する方法もあります。
自宅の庭などであれば、猫をはじめ、ペットのお骨を埋葬する行為は問題ありません。
そのほか、海や山に散骨する方法もあるため、ご自身の気持ちにより合ったものを選びましょう。
4.猫の葬儀の流れ
猫が逝去した後は、少し気持ちが落ち着いてから霊園を探し、火葬の予約をしましょう。
立合個別火葬の場合、当日はお別れのセレモニー後に出棺し、火葬→お骨上げ→納骨といった流れでお葬式が進んでいきます。
なお、逝去後はきれいな箱に寝かせてあげ、安らかな姿で安置してあげると良いでしょう。この時、保冷材などを使って体を冷やしておくと、遺体が腐敗するのを遅らせることができます。
また、亡くなってから時間が経つと、肛門などから体液が滲みだしてくることがあるため、タオルで体をくるむようにしておくと箱から漏れる心配もありません。
5.まとめ
猫のお葬式には、人と同じようなプランやペットならではのものがあり、それぞれ料金が異なります。
火葬後の供養方法によっては別途費用が発生することもあるため、どの方法にするか、家族でよく話し合って決めると良いでしょう。
猫のお葬式に正解はありませんので、自分にとってもっとも悔いが残らない方法はなにか、ぜひ考えてみてはいかがでしょうか?
運営会社:イオンライフ株式会社
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