ペットの納骨方法と注意点~元気なうちに考える事が大事~
2021.2.22 ペット供養犬や猫、小鳥などのペットが亡くなった時は、人間と同じように供養を行います。元気なうちから知識をつけておき、いざという時に後悔のない選択をしましょう。
今回は、ペットの主な納骨方法と注意点、その他の供養について紹介します。
目次
1.まずは火葬できるかの確認を
ペットが亡くなった場合、火葬による供養が一般的です。ただし、ペットの種類や大きさによっては火葬ができないこともあるため、注意が必要です。犬や猫、小鳥などは対応している場合が多いですが、あらかじめ霊園や火葬業者に確認しておいた方が良いでしょう。
また、火葬方法や霊園によっては、火葬後に返骨ができない場合もあります。火葬後に遺骨を受け取ることができるかどうかについても、ペットが元気なうちに調べておきたいですね。
2.お葬式後のペットの主な納骨方法
人の場合、お骨は墓地や納骨堂に収めるのが一般的ですが、ペットの場合はどうでしょうか?犬や猫をはじめ、ハムスターやうさぎ、フェレットなどの納骨方法には様々なものがあるため、あらかじめ特徴を知っておくことが大切です。
ここでは、お葬式後のペットの納骨方法のうち、代表的な4つの方法についてご紹介します。それぞれ特徴が異なるため、家族みんなで相談し、お気持ちに合ったものを選んでください。
共同墓地への納骨
お寺や霊園などの一角にある「ペット用合同供養塔」などに納骨します。遺骨は他のペットと一緒に埋葬されますが、火葬と合わせて依頼すると納骨代が無料になることもあります。
共同墓地に納骨した場合、基本的には霊園側が管理や供養を行ってくれるため、なかなかお墓参りに行けない方に向いています。そのため、犬や猫はもちろん、ハムスターやうさぎ、フェレットやモルモットなど小動物の遺骨を納める方も増えています。
個別墓地への納骨
人間のお墓と同じように、個々の区画に墓石などを設置して骨壺ごと埋葬します。個別墓地の形態としては、霊堂、霊座、墓石、ガーデニングなどがあるため、飼い主さんのお気持ちによって選ぶことができます。
個別墓地の使用料は、主に区画の大きさによって決まっており、お寺や霊園ごとに異なります。また、費用は高くなりますが、人間用墓地付属の動物霊園や、人間用の墓地に一緒に埋葬してくれるお寺もあります。
自宅供養・手元供養
遺骨を持ち帰って供養する方法で、自宅の仏壇や供養棚などに安置します。遺骨はずっと自宅に安置しても構いませんが、49日や100日、1周忌などの「忌日」に、共同墓地や個別墓地へ納骨する方も多くいます。
自宅供養・手元供養を行う場合は、骨壺内の遺骨がカビないように注意しましょう。特に陶器の骨壺は、空気中の水分が中に入って湿気が溜まりやすく、カビやすい傾向があります。
大切なペットの遺骨をカビさせないためにも、風通しの良い場所に置き、中に吸湿剤を入れるなどの対策を行ってください。
散骨
遺骨を細かく砕き、自宅の庭や思い出の地に散骨する方法です。法律や周辺環境への配慮が必要になるため、散骨を行う際は以下の点を確認しましょう。
なお、人間の遺骨を散骨する場合は「埋葬許可証」という書類が必要ですが、ペットの場合は不要です。
- 遺骨は必ず粉骨する
- 周辺の自然環境に配慮する
- 土地の所有者や自治体の了解を得る
- 自らの所有地に散骨した場合は、売却時に不動産屋に報告する
3.身に付けるという選択肢も
手元供養の中には、ソウルジュエリーやデザイン性の高い小物を持つという方法もあります。お寺や霊園では、納骨をお願いした場合でも一部の遺骨を持ち帰ることができるため、ペットの存在をより身近に感じられます。
最も一般的な手元供養は、お骨を入れたアクセサリーを身に付け、いつでも供養できる状態にするというものです。ペットの遺骨を持ち歩くことで、ペットが亡くなった後の精神的な支えができ、飼い主さんの心の安らぎにもなるでしょう。
4.個別で納骨する場合は合同火葬以外を選ぶ
ペットの火葬には以下の4種類がありますが、個別で納骨する場合は合同火葬以外を選びましょう。
火葬方法 |
特徴 |
立合個別火葬 |
お葬式を行い、出棺の見届けからお骨上げ、当日中の返骨もできます。 人のお葬式と同じようなイメージで、ペットの火葬方法としては最も高価です。 |
一任個別火葬 |
お葬式はありませんが、火葬後は霊園へ納骨するか、返骨するか選ぶことができます。 火葬やお骨上げは霊園に一任し、遺骨は後日郵送で送られてきます。 |
合同火葬 |
霊園にもよりますが、基本的には他のペットと一緒に火葬する方法です。 ペットの種類は様々で、火葬後は霊園の合同墓地に埋葬されるため、遺骨を引き取ることはできません。 |
訪問火葬 |
火葬炉付きの専用車が自宅付近に訪問し、ペットの火葬を行います。 基本的に納骨などは行わず、火葬後は当日中に遺骨を受け取ることができます。 |
合同火葬の場合、火葬後は遺骨を引き取ることができず、共同墓地へ納骨するしかありません。返骨を希望しないのであれば構いませんが、火葬後に気持ちが変わる可能性もあるため、判断は慎重に行いましょう。
納得のいく供養を行うためにも、個別で納骨する場合は必ず遺骨を受け取れる方法を選んでください。
5.まとめ
ペットの納骨といっても、供養の仕方には様々な方法があるため、事前によく調べておくことが大切です。ペットが亡くなった時のことを考えるのは辛いものですが、いざという時に落ち着いて行動するには準備が必要です。
愛するペットの最期を後悔なく送り出せるように、ぜひペットが元気なうちから情報を集めておきましょう。
運営会社:イオンライフ株式会社
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