犬のしつけはいつから?子犬に教える順番とタイミング
2019.10.22 ペットコラム愛犬と暮らしていくにあたって、なくてはならないものが”しつけ”です。
しかし、具体的にいつから始めればいいのか、どのような順番でしつけを行うのか分からない方も多いと思います。
今回は、子犬の時期から行っておくべきしつけのタイミングや順番に加え、愛犬をしつけする上で注意したいこともご紹介します。
目次
1.子犬のしつけは生後2~3ヶ月ごろからスタート
犬のしつけは幼い頃から始めるのが理想的とされています。
生後2~3ヶ月までの子犬は社会化期と言われる段階であり、脳が未発達ですので、しつけをしても何のことか理解することができません。そのため、しつけを始めるなら生後2~3ヶ月経ってからが良いでしょう。
詳細な時期は犬種やワンちゃんの個性によっても変わってくるため、生後3ヶ月を経過するまではしっかりと愛情を注ぐことに注力して、気持ちを安定させることに重きを置いてもいいかもしれません。(気になる場合は、獣医や専門家に指示を仰ぎましょう。)
しつけは、トラブル回避だけでなく、犬と飼い主の意思疎通を行っていく上でも重要なツールです。一見、厳しく感じられるようでも、お互いにストレスなく幸せに暮らしていくためには、大切なことです。
2.愛犬に教えたいしつけ一覧
基本となるしつけは以下の通りです。
- (名前を覚えさせる)
- (トイレ)
- セルフコントロール(例:おすわり、ふせ)
- はなせ、ちょうだい
- ボディコントロール(例:犬が体を触らせる)
- ハウス
- 呼び戻し(例:待て、おいで)
- 歯磨き
- キッチンに入らないなどの家庭内のルール
どれも基本的であり、愛犬と一緒に暮らしていく上で最低限必要なものです。愛犬が周囲の環境の中で安心して暮らせるよう、きちんとしておきましょう。
また、「名前を覚えさせる」「トイレ」には()をつけていますが、この2つは2~3ヶ月待つ必要はありません。次の章で、詳しくご説明します。
3.理想的な犬のしつけの順番とタイミング
犬のしつけは、成長段階に応じて実施していかなければ、社会性を身につけることはできません。また、一度にたくさんのことを教えようとすると、犬も混乱してします。
そのため、愛犬にとって覚えやすい順番で行うことが大切です。
しつけの基本は、アイコンタクトです。愛犬としっかり目を合わせ、より良い関係を築いていきましょう。
①犬を迎えてすぐ
愛犬を迎えたら、まずは信頼関係の構築から始めます。その第一歩が、飼い主や飼い主の家族、ワンちゃん自身の名前を覚えてもらうことです。
方法は簡単で、意識的に固定の名前で呼び合う会話を続けるだけです。例えば、犬の名前をポチだとすると「ポチ」「ポチちゃん」「ポ」など、複数の呼び方をしてしまうとなかなか覚えられません。(人間の家族の名前も同様です。)
1つの呼び方に統一するようにしましょう。
なかなか覚えてもらえない時は、きちんと名前に反応した際にご褒美をあげるのも手です。
トイレについても早い段階で教えておく必要があります。トイレの環境を提供し、そこですることを覚えさせます。トレーやシーツを用意し、トイレをするタイミングなども確かめましょう。
もし、生後2~3ヶ月未満のワンちゃんであれば、トイレは無理させる必要はありません。「おすわり」や「ふせ」と同じタイミングで進めましょう。
②犬が環境に慣れたら
愛犬が身の回りの環境に慣れたら、「おすわり」や「ふせ」、などの興奮を抑えるためのコマンドを教え、体に触れられることにも慣らしていきます。ここからが、本格的なしつけのスタートとも言えます。
「おすわり」や「ふせ」などのコマンドは、知らない対象に対して吠える、勝手に遠くへ走るなど、問題行動を制止する役割があります。また、このタイミングでハウストレーニングや家庭内のルールも教えていきましょう。
もちろん、愛犬とのスキンシップも大切です。愛犬の体のケア、病院での検査など、体に触れられる機会は増えてきます。今のうちに慣れさせておきましょう。また、ボディコンタクトをしながら、「はなせ」「ちょうだい」などのコマンドも教えていきます。
生後3ヶ月を過ぎると犬は好奇心旺盛になり、さまざまな物事を身につけようとしてくれます。初めのうちはなかなか習得してもらえないこともありますが、長い目で見てしつけを続けていくことが大切です。
③お散歩デビュー前に
外へお散歩する前に、「まて」「おいで」などの危険回避のためのコマンドを教えておきます。お散歩の途中で首輪が抜け落ち、愛犬が道路へ走って行ってしまわないように、これらのコマンドは重要になります。
また、お散歩の後は足の裏が汚れています。
そのため、お散歩デビューの前から足拭きに慣らすことも忘れないようにしてください。愛犬が足拭きに慣れないうちはおやつなどを与えて気をそらす、2人がかりで足拭きを行うなどするとやりやすくなるでしょう。
④からだを自由に触らせてくれるようになったら
愛犬がからだに触れても抵抗がないようでしたら、歯磨きに挑戦します。子犬のうちにケアをしていくことで、成犬になった時に歯周病に悩まされなくなります。
まずは1日1回、口の中を触ることからスタートさせます。なるべく愛犬をリラックスさせた状態で行い、少しずつやることを増やしていきます。
しつけは、愛犬のペースに合わせてゆっくり進めてあげるのがポイントです。急がせることなく、気長に行いましょう。
4.犬のしつけで注意したいポイント
最後に、しつけの際の注意点について解説していきます。
愛情を持って進める
しつけと聞くと厳しくしなければならない、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、何よりも大事なのは愛情を注ぐことです。
主従関係が必要だからといって恐怖を与えず、愛情を持って愛犬に接しましょう。呼びかける際にはきちんとアイコンタクトを取る、しつけができたらほめてあげるなど優しくしてあげます。
しつけは1~3分で終わらせる
素人が長時間のトレーニングをすべきではありません。また1回のしつけにかける時間が長いと愛犬にとってストレスになります。
短い時間で、サクッと行うことを心がけてください。
名前を読んだ直後やトイレの最中は怒らない
名前やトイレは犬に覚えてほしい基本です。
それらの直後に怒ると名前やトイレが嫌なものになってしまう可能性があり、言うことを聞かなくなるかもしれません。
指示語は統一する(ハウス・お家など)
名前と同じで、覚えてほしい言葉は統一するようにしましょう。
ケージに入ることを促す際、「ハウス」「お家」「ケージ」など複数の言葉を使用すると犬は混乱してしまいます。
5.まとめ
愛犬がきちんと生活を営んでいくにあたっては、しつけをしていかなければなりません。
ただ、犬によってそれぞれ個性があり、得意不得意が存在します。ご紹介した内容はあくまで基本的なものなので、愛犬の様子に合わせて進めるのがベストです。
written by AEONPET CO.,LTD.
運営会社:イオンライフ株式会社
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