愛猫がテーブルにあがって困る!猫にもしつけはできるの?
2019.10.22 ペットコラム愛猫がテーブルに乗っていて、物が落ちたり壊れたりした経験はありませんか?
こうした経験から、何とかしてテーブルに乗るのをやめさせたい方は多いと思いますし、衛生面を考えてもその方が安心です。
今回は、猫がテーブルに乗るのを防ぐ方法や注意点を解説しますが、「そもそもなぜテーブルに乗ってしまうのか?」「しつけはできるのか?」という疑問からお答えしていきます。
目次
1.猫はなぜテーブルが好きなの?
そもそも、なぜ猫はテーブルに乗ってしまうのでしょうか。
まず考えられる原因として、本能的なものが挙げられます。
猫は狩猟をしながら生活を営んでいたため、獲物をよく見渡すことができる場所に上るという習性があります。他にも、猫において序列が上の猫が高い場所に居る傾向や警戒心の強さから安全な高い場所を望む、など本能的に高い場所を好む傾向があります。
また、テーブルの上に食べたいものがある、気になるものが置いてある、下の場所が寒い、飼い主に甘えたい、などその時の感情や体調で登ることも少なくありません。
そのため、テーブル以外にこれらの条件を満たす場所を作れば、上る頻度を減らすことが期待できます。
2.猫のしつけは「これをすると嫌なことがある」と教える
犬と違い飼い主との主従関係を作りにくい猫は、しつけが難しいとも言われています。しかし、きちんとコツを押さえておけば最低限のルールは教えることができます。
猫のしつけでは、「これをしてはいけない」と覚えてもらうのではなく、「これをすると嫌なことがある」と知ってもらうことがポイントです。これをすると不快なことがあると学習すると、猫はその行動をとらなくなります。
一般的に、子猫のほうがしつけがしやすいですが、成猫でも可能です。愛猫が学習するようになるまで根気よく続けましょう。
3.猫がテーブルに乗るのを防ぐ方法
猫の習性を把握したうえで適切な対策を講じれば、テーブルに乗ることを防げるかもしれません。
できる所から始め、愛猫がテーブルに登るのを防いでいきましょう。
部屋全体の環境を整える
初めに、愛猫が暮らしている部屋の環境を見直しましょう。
猫は本能的に高い場所を好むため、キャットタワーや棚など登っても良い高い場所を用意しておきます。最近では高さが調節できるタイプの商品が多く、とても便利になっています。
また、テーブルの上に何も置かないことも大切です。もし愛猫が興味を示すおもちゃや食べ物が置いてあると登ってきてしまうため、そうしたものをテーブルの上から片付けるのも忘れないようにしましょう。
現場ですぐに声をかける・手を叩く
猫はついさっきまでやったことを忘れやすい生き物です。
行動の後に声をかけても、何がいけないのかを理解してくれないため、やったその場ですぐに対処することが重要です。
抑えた声で「ダメ」と声がけをする、手を叩いて猫が嫌がる音を出す、など色々と試していきましょう。最初のうちは効果がないかもしれませんが、繰り返すうちにテーブルに上ると嫌なことがあると感じるようになります。
タイミングとしては愛猫がテーブルに登った瞬間、もしくはテーブルに登ろうとした時が効果的です。
また、音ではなくこっそりテーブルを揺らすのも有効です。この行動を繰り返していると、猫がテーブルに乗ると地震が来ると学ぶようになります。
猫が嫌がる臭いがするものを置く
猫は自分にとって嫌な臭いがするものを忌避する傾向があります。一般的に柑橘類やコーヒーなどの臭いを嫌がることが多いです。そのため、そういった臭いのするものをテーブルに置くように心がけます。
最近では猫用の柑橘系スプレーが販売されていますので、物を置けない場合は、スプレーなどで代用するのも効果的です。
ただし、ハーブや精油の使用は光るようにしましょう。ラベンダーやハッカ油などは、猫の身体に悪い影響を与える可能性があります。
猫の行動を阻害する
テーブルおよびその周辺に猫の行動を阻害するものを置いておくと、テーブルを登るのをやめてくれます。
例えば、猫がいつも通る位置にガムテーブを貼る方法があります。ベタベタしたものが張り付いていると、居心地が悪くなりその場から離れていきます。ただ、強力な両面テープですと、剥がれにくくなる恐れがあるため、注意が必要です。
もちろん、テーブルの端に障害物を設けたりするだけでも有効です。
一貫した対応で根気強く続ける
人間の都合で「今はダメ、今はOK」など行動がぶれると猫に伝わりにくくなります。
時間はかかりますが、根気よく対策に取り組むことが大切です。テーブルは常にダメな場所だと認識させるまで続ける必要があります。
普段からコミュニケーションをとって信頼関係を築いておく
叱ったりしても嫌われないように、普段からグルーミングなどで愛猫ときちんとスキンシップをとっておくことも大事です。
あまり不快感を与えることが増えると、愛猫にとって大きなストレスになります。愛猫のしつけをした後は、少し時間を空けて必ずスキンシップをとるようにしてください。
また、普段から愛猫が発する鳴き声に耳を傾けるなど、積極的に関わる姿勢を示すことも大切です。些細なメッセージもキャッチしていきましょう。
4.猫のしつけでやってはいけないこと
しつけとはいえ、やってはいけないことがあります。
愛猫との信頼関係が損なわないように、注意しましょう。
大声で叱る
大きな声で怒ってしまうと、必要以上に愛猫を怯えさせてしまいます。
愛猫に声がけする際には、抑えた声で短く言うようにすると効果的です。
水などスプレーを顔にかける
霧吹きで水かけして脅かすことは猫対策でよく耳にしますが、これも猫との信頼関係を壊す危険があります。
顔など特定の部位に強くかかってしまうと、信頼関係が崩れる可能性があるため、全体に水分がふんわりとかかる程度を意識してみてください。
体罰は絶対にNG
猫を叩く、物を投げつけるといった行為は絶対にやってはいけません。
愛猫と飼い主の信頼関係を壊してしまう他、愛猫にケガを負わせてしまうリスクもあります。
5.まとめ
猫のしつけ方にはさまざまな方法があります。一つの方法に絞ると効果が現れない場合もあるため、なるべく複数の方法を試してみるといいでしょう。
まずは愛猫の生活環境を見直し、しつけに備えた良好な関係づくりから始めることが大切です。
written by AEONPET CO.,LTD.
運営会社:イオンライフ株式会社
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