猫の歯磨きの正しいやり方とは?慣らし方とデンタルケア用品もご紹介
2021.4.7 ペットコラム愛猫にいつまでも健康でいてもらうためにも、歯とお口のケアは大切です。
猫の歯には食べかすが残りやすく、きちんと歯磨きをしてあげなければあっという間に歯垢がたまってしまいます。歯垢はやがて歯石となって蓄積され、口臭や歯周病の原因もなりかねません。
今回、猫の歯磨きのやり方や慣らす方法、歯磨きが苦手なネコちゃんにおすすめのデンタルケア用品について紹介します。
目次
1.猫の歯磨きのやり方
それでは愛猫の歯を磨く方法について紹介していきます。
①.上の前歯・犬歯から始める
まずは上の前歯と犬歯の外側から磨いていきましょう。歯ブラシに水や歯磨き粉をつけたら、小さく横に揺らすようにして歯と歯茎の際を磨いていきます。
このとき歯ブラシに力が入らないよう鉛筆握りで持ち、45度くらいの角度で歯に当てるのがコツです。毛先が歯周ポケットに入るようにして、歯垢を優しくかき出しましょう。
②.上の奥歯を磨いたら下の歯へ
次は前か後ろから頭を優しくつかみ、唇を持ち上げるように隙間から歯ブラシを差し入れて上の奥歯を磨いていきます。難しければ口の端から歯ブラシを入れ、閉じたままの状態で磨いても構いません。
奥歯まで磨けたら、指を使って口を開けるように下唇を下げ、下の歯も磨きましょう。
③.歯の裏側もできれば磨く
上あごを軽く持ち上げながら、歯ブラシを持っているほうの手で下あごを押さえ、上の歯の裏側を磨きましょう。前歯から奥歯へと進み、終わったら下の歯の裏側もブラッシングします。
裏側を磨くには慣れが必要なため、まずは外側だけでも綺麗にしてあげることを心がけましょう。
また、信頼関係に影響が出ないよう、少しでも嫌がったらすぐに止めてあげることも大切です。
2.猫の歯磨きは徐々に慣らすのがコツ
ここまで猫の歯磨き方法をみてきましたが、慣れていないネコちゃんが最初から歯ブラシを受け入れてくれることはあまりありません。
嫌がるそぶりを見せたら、歯磨きに慣らすことから始めていきましょう。
最初は一緒にいる猫がリラックスしている時に、顔や口元をやさしくマッサージしてみます。その次に猫用歯磨き粉をつけた指を舐めさせ、美味しい味を覚えさせます。慣れてきたら唇をめくって歯磨きジェルをつけた指を口の中に入れ、歯や歯茎に触れてみましょう。
そこまで進めたら歯磨きシートを巻いた指で猫の歯や歯茎をやさしくタッチし、一本ずつ磨きます。シートは違和感を減らすため指に密着させるのがコツです。シートも慣れたら、指サック歯ブラシや猫用歯ブラシに切り替えましょう。
できれば永久歯が生え揃う「生後6か月頃」までに習慣づけておくのが理想的ですが、乳歯から永久歯に生え変わる時期は口のなかが敏感になっているため、痛がっていないか様子をみながら行うことが大切です。
また、慣れるまでは前歯だけなど1日1か所磨ければ問題ありません。1週間かけて全ての歯を磨くつもりで、ゆっくり慣らしていきましょう。
3.歯磨きを嫌がる猫には代用品が便利
性格によっては、どうしても歯磨きを嫌がる場合もあります。そんな時は歯磨きより効果が落ちるものの、代用品を使ったデンタルケアを行うと、愛猫にストレスを感じさせることなくお口の健康を保てます。
歯磨きおやつ(デンタルガム)
歯磨きおやつは歯垢や歯石の蓄積予防が期待できるおやつです。飼い主が手でもったまま、奥歯を中心になるべく長く猫に噛ませるのがコツとなります。
ただしカロリーオーバーの原因にもなりえるため、与える際は適量を守りましょう。
デンタルフード
デンタルフードは粒の大きいカリカリ(ドライフード)で、歯磨きおやつと似たような効果があるとされます。
粒が大きい方がよく噛むため歯磨き効果は高いといわれていますが、歯の根元の歯垢など十分に取り除けるわけではないので、ほかのグッズと併用するようにしましょう。
綿棒
綿棒はお口の小さいネコちゃんにもぴったりなアイテム。歯と歯茎の境目をなでることで歯垢を取り除きます。
ただし、綿棒の先にかじりついて綿を飲み込まないよう十分注意が必要です。
歯磨きおもちゃ(デンタルトイ)
噛んで遊ぶことで歯垢や歯石の蓄積を予防してくれるのが歯磨きおもちゃです。ヘチマや繭玉、マイクロファイバーなど、歯の表面の汚れをこすり取ってくれる材質が使われています。
繰り返し口に入れるので細菌が繁殖しないようこまめに洗い、常に清潔な状態で使用しましょう。
歯磨きジェル
歯磨きジェルは直接口に入れたり飲み水に混ぜたりすることで歯垢の蓄積や口臭を予防してくれます。
ただし、歯磨きのように直接歯垢を落とす効果はないため、補助グッズとして使うのがおすすめです。
4.まとめ
愛猫の歯磨きは、上の外側の前歯から奥歯、下の外側の前歯から奥歯、最後に同じ順番で内側を磨いていきます。歯の裏側もブラッシングできるのが理想ですが、難しければ外側だけ磨いても大丈夫です。
嫌がるネコちゃんに無理強いすることはせず、最初は口元や歯に触れることに慣れてもらいます。
歯磨きに慣れるまでは、歯磨きおやつやデンタルフードなどのごはん、歯磨きおもちゃやジェルなどの便利な代用アイテムを使って口腔内の健康を守ってあげましょう。
written by AEONPET CO.,LTD.
運営会社:イオンライフ株式会社
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