犬のストレスサインに気づいて対策を!サインの種類やチェック項目を紹介
2021.1.12 ペットコラム私たち人間と同じように、犬も様々なことでストレスを感じます。
愛犬の発するストレスサインにいち早く気づき、適切に対処してあげましょう。今回は、犬のストレスサインや原因となるものなどについて解説します。
目次
1.小さなストレスのサイン【日常の姿でも注意】
犬のストレス管理で最も大切なことは、犬の発するストレスサインに気づいてあげることですが、実際にはどのような様子がみられるのでしょうか?
まずは、日常生活でよくみられる犬のストレスサインについて解説していきます。
軽いストレスサイン
ストレスは不快感を覚えると、犬は次のような仕草をみせます。
- あくび
- 耳を倒す
- しっぽを下げる
- 目をそらす
- 舌なめずりをする
- 身体を掻く
- 床のニオイを嗅ぐ など
どれも日常的にみられるものですが、軽いストレスを感じているサインでもあります。
もしこれらの仕草がみられた場合は、いつもより少しだけ気に掛けるようにし、愛犬がストレスを感じているのか、日常のルーティンなのかを判断するようにしましょう。飼い主さんだからこそ分かるワンちゃんの仕草を読み取ることも重要です。
もしストレスだと思われる場合は、トレーニングや遊びなどストレスの原因を見つけ、長期化しないように心がけるようにしてください。
やや心配なストレスサイン
ストレス度合いがやや強い場合は、次のような仕草がみられます。
- うなる
- 震えている
- 呼吸が早い
- 噛む
- 逃げる
- 吠え続ける など
あくびのような軽いストレスサインと比べると、これらは飼い主が気づきやすい仕草といえます。
その分、様々な問題行動につながる可能性が高まるため、続く場合は獣医師に相談してください。愛犬のストレスサインに気づけるのは飼い主だけですから、普段からよく様子をみておきましょう。
2.大きなストレスのサイン【すぐに受診】
先ほどは気をつけたいレベルのストレスサインについてご紹介しましたが、ここではすぐに動物病院の受診をおすすめする、大きなストレスサインを見ていきましょう、
胆のう炎や免疫不全、常同障害などストレスが原因とされる病気や分離不安が疑われるため、適切に対処することが大切です。
- ストレスサインを繰り返す
- 出血するほどしっぽを噛む、追い回す
- 身体をなめ過ぎて皮膚に炎症がある
- 脱毛が激しい、ハゲができた
- 吠え続ける、よだれを流し続ける
- いろいろな場所で粗相する
- 食欲不振、血尿、下痢、嘔吐 など
3.犬のストレス環境チェックリスト
犬にとってストレスになりやすい環境をまとめ、リスト化しました。当てはまる項目がないかチェックし、改善できるところがあれば適せん対処しましょう。
番号 |
項目 |
チェック |
1 |
散歩や遊びが足りていない |
|
2 |
長時間、留守番させることがある |
|
3 |
フードや水を忘れることがある |
|
4 |
避妊・去勢をしていない |
|
5 |
怒鳴る・叩くことがある |
|
6 |
家族がケンカしている |
|
7 |
寝床が汚い・臭い |
|
8 |
室内がうるさい・まぶしい |
|
9 |
部屋が暑い・寒い |
|
①.散歩や遊びが足りていない
散歩や遊びが十分でない場合、犬は欲求不満を募らせます。
犬の興味を引くようなおもちゃを与えたり、ドッグランなどで思う存分走らせてあげましょう。
②.長時間、留守番させることがある
犬は群れで生活する生き物であり、長時間の留守番はストレスになります。
ブラッシングを行うなど、毎日少しでもスキンシップの時間を取ることが大切です。
③.フードや水を忘れることがある
食事や水は、生き物が生きていくうえで最も大切なことです。
フードは適量を与え、水は常に新鮮なものを飲めるようにしておきましょう。
④.避妊・去勢をしていない
避妊・去勢をすることで、性欲に起因するストレスは無くなります。
将来的に繁殖の予定がないのであれば、早いうちに避妊・去勢手術を行うべきです。
⑤.怒鳴る・叩くことがある
どんなことがあっても、犬を大きな声で怒鳴ったり、叩いたりしてはいけません。
叱る・叩くといった行為は犬の問題行動を助長させ、かえってトラブルが増える原因になります。
⑥.家族がケンカしている
家族のもめごとを見たり聞いたりすることで、犬は恐怖を感じます。
犬は感受性豊かな動物ですから、飼い主のイライラや不機嫌に委縮してしまうのですね。
⑦.寝床が汚い・臭い
キレイ好きな犬にとって、寝床が汚れているのは大きなストレスです。
犬は優れた嗅覚を持っているため、ニオイ対策は特に注意して行いましょう。
⑧.室内がうるさい・まぶしい
人間にとっては何でもない音・光が、犬のストレス源になっているかもしれません。
もし環境中に疑わしいものがある場合は、愛犬からできる限り遠ざけるようにしてください。
⑨.部屋が暑い・寒い
室温が適切でない場合、犬は大きなストレスを感じます。
犬によって適温は異なりますが、夏は22~26℃、冬は19~25℃を目安にしましょう。
4.犬はこんなにストレスを受けやすい
人間の数百~1億倍もの五感を持っていることから、犬は非常に敏感かつ繊細な動物といえます。私たち人間が気づかないところでも、実は多くのストレスを感じているということは多々あるでしょう。
例えば、犬は明るい場所よりも暗がりの方がよく見えますが、普段は明るい照明の下で暮らしているため、これだけでもストレスになります。
その他、パソコンのブルーライトや芳香剤の香り、家電が発する高音域の音など、人間にとっては何でもないことも、犬にとっては全てストレスの原因です。人の感情に敏感であるがゆえに、興奮・孤独・緊張・不満を覚える場面も多いため、愛犬のストレス状態は普段から注意深く観察しておきましょう。
5.まとめ
犬は非常にストレスを感じやすい動物であり、些細なことがストレス源となります。ストレスによる病気や問題行動を起こさないためには、いち早くストレスの蓄積に気づくことが最も大切です。
ぜひ、ストレス環境チェックリストを使って愛犬のストレス状態を確認し、適切に対処しましょう。
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