ハムスターの種類と準備費用は?ペット初心者へのおすすめを紹介
2021.4.23 ペットコラム「ハムスターと一緒に暮らしたい!」と思っても、どんな風に選べば良いのか悩みますよね。
ハムスターの種類は24にも及ぶといわれ、品種によって性格も異なるため、見た目だけで選ぶと後々ギャップを感じてしまうかもしれません。また、寿命が短いので、あらかじめ生態を理解し、適切な環境を整えてあげることも大切です。
そこで今回は、初心者でも飼いやすいハムスターの種類や基礎知識、飼育用品とその費用目安などについてご紹介していきます。
目次
1.初めてでも飼育しやすいハムスターの種類
ペットとしてポピュラーなハムスターですが、実は種類によって飼いやすさが異なることはあまり知られていません。そこで、飼育経験がない方でも飼いやすい品種を5つご紹介します。
ゴールデンハムスター
ゴールデンハムスターは代表的な人気品種です。大きな体をしていますが、比較的穏やかで人慣れしやすい性格です。
頭が良く、トイレのしつけも容易なため、ペットを飼ったことのない初心者にもおすすめです。
ジャンガリアンハムスター
ジャンガリアンハムスターも知名度が高く、よく飼育されています。多くのカラーバリエーションがあり、足の裏にも毛が生えているのが特徴です。
大人しい性格で、初めての方でも飼育しやすいといわれていますが、小柄なこともあり、俊敏なので脱走には注意しましょう。
ロボロフスキーハムスター
ロボロフスキーハムスターはミニマムサイズの種類で、ちょこちょことすばしっこく動きます。臆病なところがあるため、触れ合って楽しむというよりは、可愛い姿を見て癒やされたい方におすすめです。
性格が合えば多頭飼育が可能で、重なり合って寝ている姿は「ロボ団子」とも呼ばれています。
チャイニーズハムスター
チャイニーズハムスターは他の品種と比べて胴が細長く、長いしっぽを持っているのが特徴。賢く、人になつきやすいのが魅力です。
運動神経が良く、木登りが上手いため、飼育する際はケージにフタをして、逃げ出さないように注意しましょう。
キンクマハムスター
キンクマハムスターはアプリコットの綺麗な体色が人気の品種です。短毛タイプと長毛タイプがおり、中にはサテンのような光沢のある毛質を持った個体もいます。
臆病な一面もある性格ですが、基本的に穏やかで人懐っこく、触れ合いやすい個体となっています。
2.ハムスターの生態と基礎知識
短い寿命を少しでも長く、快適に過ごさせてあげるために、生態や習性、特徴などを把握しておきましょう。
基本的な生態
野生環境では天敵が多い種のため、敵に見つかりにくい夕方から夜にかけて活動する「夜行性」です。昼間は大人しく眠り、日が落ちるとエサを食べたり、活発に動き回ったりします。
また、強い縄張り意識を持っているため、非常に激しいケンカをすることもあります。ロボロフスキー以外の種類は多頭飼いしないのが基本です。
一般的に警戒心が強い動物といわれていますが、馴れてくれば飼い主を認識し、なついてくれる場合もあります。馴れるまでの期間は種類や個体によって異なりますが、焦らずじっくりと距離を縮めていきましょう。
臭いが気にならない
体臭がなく、糞も乾燥すれば臭わないというのもハムスターの特徴です。トイレ砂を利用し、掃除をこまめに行えば、尿の臭いもそれほど気になりません。
ただし、食べ残したエサを放置すると異臭が発生するため、食べ残しは毎日片づけることが大切です。
あまり鳴かない
野生環境下では狩られる側の生き物なので、無用に声を上げない習性をもっています。
ストレスを感じているとき、怯えているとき、怒っている時に鳴くことがあります。
雑食で何でも食べる
ハムスターは雑食性で、野菜や果物、種子などの他、昆虫も食べます。
ヒマワリの種を好んで食べるイメージですが、それだけでは肥満や病気になる可能性が高くなります。栄養が偏らないように、ハムスター用のペレットを主食にして、その他のものはおやつ程度に与えましょう。
寿命は2~3年程度
種類や個体によって差があるとはいえ、ほとんどの場合2~3年で寿命を迎えます。その短い期間をどれだけ健康に過ごせるかは、日々の食事や生活環境、飼い主の接し方にかかっています。
共に暮らす生活を楽しく充実したものにできるよう、精一杯愛情を注いであげましょう。
3.飼育に必要なものと費用感
飼育経験がない方は、何から揃えればいいのか分からず悩むこともあるのではないでしょうか。ハムスターの飼育に必要なものと、その費用感についてみていきましょう。
ケージ
ケージは、金網タイプとプラスチックの水槽タイプがありますが、湿度のこもりやすい春夏には金網タイプ、秋冬は温かい水槽タイプなど、季節や室温・気温によって使い分けるのがおすすめです。
運動不足を防ぐために、なるべく床面積が広いケージを選びましょう。
ケージ価格は3,000円から10,000円程度、金網タイプの方が安めです。予算をもう少し上げると、床面積が広いものやケージ内のレイアウトを変更できるものなど選択の幅が広がります。
給水ボトル
給水ボトルは、ケージに固定できるタイプがおすすめ。受け皿は、飲み水で溺れる危険性やひっくり返した時に身体を濡らして体調を崩す恐れがあるため注意が必要です。
比較的手ごろな300円から1,000円くらいの価格で給水ボトルを購入できます。容量や飲み口の形状、高さ調整機能の有無といった違いがあるので、ハムスターの体格やケージの形状に合わせて選びましょう。
回し車
ハムスターは本来の行動範囲がかなり広いため、運動不足防止やストレス発散用に回し車は欠かせません。
回し車は「カラカラ」という音がしますが、静音タイプもあります。価格は400円から2,000円程度が目安ですが、高価だから静かとは限りません。音を抑えたい場合は店員さんに相談しましょう。
トイレ
ハムスターは決まった所で排泄を行う習性があるため、その場所にトイレを設置します。選ぶならトイレ砂がほとんど飛び散らない屋根付きタイプがおすすめです。
価格は300円から1,500円程度、排泄が確認できる透明プラスチック製や噛み癖対策用の陶器製もあるので、適したものを選んであげましょう。
エサ入れ
エサ入れがあると、決まった場所で餌を与えられる上に、食べ残したエサの片付けも簡単にできます。
素材は噛んでも壊れない陶器製が良いでしょう。軽すぎたり、不安定だったりするとひっくり返してしまうため、適度な重さが必要です。一般的な陶器のエサ入れだと400円くらいから購入できます。
家を空けがちな人や忙しい人には、価格は2,500円程度と少々高めですが、エサが減ったら自動的に必要な量を出してくれる自動給餌器もおすすめです。
床材
土に潜って寝る習性があるため、ケージにも潜れる床材を敷き詰めてあげましょう。
材質はウッドチップだと安価ですが、アレルギーを起こしやすいといわれています。それより高価にはなりますが、アレルギーが起きにくいペーパーチップだと安心です。
ペーパーチップは700~1,000円くらいですが、海外産の安いものには小石やガラス片など危険な異物が混入していることもあるので安全面をよく確認して選びましょう。
4.まとめ
ハムスターは種類が多く迷ってしまいますが、飼育経験がない方は、ゴールデンハムスターやチャイニーズハムスターなど、人になつきやすく、賢い種類から選ぶのがおすすめです。
ハムスターの飼育グッズは安価なものが多く、ケージは3,000円から10,000円程度、床材や給水ボトルなど各種必需品も数百円から2,000円くらいで揃えられます。
また、長生きしてもらうために事前に生態や習性を理解し、適切な環境を整えたうえでおうちにお迎えしましょう。
運営会社:イオンライフ株式会社
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