【犬の吠え】しつけで無駄吠えをなくす方法とポイント
2020.3.31 ペットコラム散歩中や突然お客さんが来たときなど、犬が吠えすぎて困っているという方は多いのではないでしょうか?すれ違う人に吠えたり、外でずっと吠えていると、周りの人をびっくりさせてしまったり、近所迷惑にもなりがちなのが悩みの種ですよね。
犬の吠えは気持ちの表現方法のひとつですが、飼い主が耐えられないほど吠えている場合、「無駄吠え」と感じてしまうかもしれません。ただ、犬が吠えるのには理由があり、無駄吠えと思えるものでも、理由にあったしつけをすることで改善できる可能性もあります。
そこで今回は、犬が吠えてしまう原因から、しつけ方法を考えていきましょう。
目次
1.吠え方をしつける基本
犬の吠えは次の3つのパターンに分けられ、それぞれしつけ方も異なります。
- 要求吠え
- 威嚇吠え
- 恐怖吠え
犬にとって「吠える」ことは、コミュニケーションを図る手段の一つです。人が言葉を話すように、犬は吠えることで自分の意思を伝えています。一概に「吠えること=悪いこと」ではありません。
実際に、犬が番犬として活躍を期待されていた時代には、「威嚇吠え」が防犯対策として重宝されてきました。番犬としてではなく、家族としての在り方に変わりつつある現在も、「犬が吠えるのは当たり前だ」という心構えで接していくことが、しつけの上でも大切なこととなります。
2.要求吠えをしつける方法
お散歩やごはんの前、遊んでいる時など、日ごろから常に犬が吠えていることはありませんか?それ、もしかしたら、犬が飼い主に対して何かの要求を通そうと考えているサインかもしれません。
まずは、要求吠えの原因からしつけ方法を学んでいきましょう。
要求吠えの原因
要求吠えは、犬の要望に応えすぎた場合が原因となることが多いです。
例えば、吠えたらおやつをもらえた、遊んでもらえた、構ってもらえたなど、これまでの経験上、「吠えると何かをしてもらえる」と学習した場合、また、「自分の方が偉いんだぞ!」と、立場が上と思いこんでいる場合にも要求吠えをすることがあります。
特に犬は「自分に注目してもらいたい」という気持ちが強いため、吠える度に構ってしまうことで、吠える=注目してもらえると思い込み、その結果、無駄吠え癖がついてしまうというケースも多いです。
要求吠えのしつけ法
要求吠えのしつけは、基本的に愛犬の吠えに対して構いすぎないことが大切です。
吠える度に餌を与えたり、散歩に連れて行ってあげてしまうと、生活が「人<犬」のペースになり、立場が犬優位になってしまいます。
愛犬と飼い主との主従関係もきちんと再確認させることも要求吠え対策の一つです。散歩にせよ、食事にせよ、犬のペースに合わせるのではなく、日常生活の中では飼い主自身のペースで行動し、「人>犬」のペースになるように心がけましょう。
もし何か要求吠えをしてきたら、要求に応じる前に「おすわり」など、まずは飼い主側から犬に命令するのがベストです。
飼い主の日常生活のペースと犬の吠えのタイミングが合っている場合は、あえて生活リズムをずらす工夫をしてみるのも良いですね。
3.威嚇吠えをしつける方法
犬は時折、人や動物、物を威嚇したり、襲い掛かったり、攻撃的な行動を取ることがあります。その一つとして挙げられるのが、最初でも少し触れた「威嚇吠え」。犬種や血統によって威嚇に差はあるものの、どの犬であっても威嚇行動を取るリスクは存在します。
原因をしっかり見定め、威嚇しなくても良いような安心できる環境をつくりましょう。
威嚇吠えの原因
威嚇吠えは、自分の身に危険を感じた場合や、相手を威嚇するときなどに見られ、どの犬にも本能に備わっている行動です。
例えば、突然の来客や、チャイムの音など、いつもの日常とは少し違うことが起きた場合や、興奮した感情が抑えられない場合に威嚇吠えをします。
また、体のどこかに痛みを感じているときにも威嚇吠えすることがあるので、もしいつもの威嚇吠えと様子が違うと感じた時には、最近の愛犬の様子を照らし合わせ、必要であれば病院へ連れて行きましょう。
威嚇吠えのしつけ法
威嚇吠えの場合は、「危険ではない」ということを知らせることが何よりも大切です。
まず、「お座り」や「ハウス」など、吠え以外の指示を出していき、犬が吠えない時間を作りましょう。吠えなくなったタイミングで「よしよし」としっかり褒めてあげると、徐々に吠える必要がないことを理解するようになります。
このときに注意したいのが、吠えている最中に構ってしまうこと。犬が「褒められてるのかな?」と勘違いしてしまうので、かえって逆効果になります。
また、飼い主が怒鳴ったり、暴力を振るったりするのもNGです。こうした行動は犬に恐怖を与えていまい、飼い主との信頼関係を壊すことにも繋がります。
犬には言語というコミュニケーション手段がないので、飼い主側が理解してあげることも必要です。何に対して警戒しているのか、周りにある事物を見ながら原因を考え、吠える対象を事前に把握することで「危険ではない」ということを教えてあげましょう。
4.恐怖吠えをしつける方法
犬は雷や花火、台風などの大きい音や、慣れない環境にいると恐怖や不安を感じてしまうデリケートな生き物です。怖い気持ちのときなど、些細なことがきっかけで「恐怖吠え」をしてしまうこともあります。怖がる原因を抑え、しっかり対応していきましょう。
恐怖吠えの原因
恐怖吠えは、感情を抑えきれずに興奮しているときに発せられるので、一見すると威嚇吠えと見分けるのが難しいかもしれません。ただ、恐怖吠えは威嚇吠えより声のトーンがやや高くなるという特徴があります。声と表情を照らし合わせて判断しましょう。
犬も人と同じように、慣れない環境にいると不安な気持ちになります。特に初めての場所に連れて行ったり、知らない人が現れたりすると怖くなり、恐怖吠えをしてしまうようです。
また、過去のトラウマも恐怖吠えの原因になります。
例えば、散歩中やドッグランの中で怖い犬に吠えられたり、追いかけられたり、危険な目に遭ったときと似たような状況に陥るとつい当時を思い出し、恐怖吠えをしてしまうこともあります。
恐怖吠えのしつけ法
基本的なしつけ方法に関しては威嚇吠えと同じですが、恐怖吠えの場合は、怯えている愛犬をしっかり安心させてあげる必要があります。
恐怖吠えを始めたら、まず、ハウスやケージなど、落ち着ける環境に移動させてあげましょう。その後は、安心させるために少し寄り添って「よしよし」と褒めてあげるのが大切です。
また、危険のない恐怖吠えの対象にはあえて対処せずに慣れさせるのも一つの手です。
ゆっくりと時間をかけながら周りの物事を理解させるようにしましょう。ただし、無理をさせることはストレスにつながるので、適度に行うことが大切です。
5.まとめ
犬は学習能力がとても高い動物です。飼い主が愛犬としっかりコミュニケーションを取りながらトレーニングしていくことで、無駄吠えもだんだん少なくなっていきます。
愛犬との信頼関係を気付いていくためにも、まずは飼い主が焦らずにゆっくりとしつけすることが大切です。
正しい方法を実践して、愛犬との楽しい生活を送れるようにしましょう。
written by AEONPET CO.,LTD.
運営会社:イオンライフ株式会社
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