猫の7つのストレスサイン!その原因とストレス解消方法をご紹介
2021.2.2 ペットコラム最近あまりご飯を食べなかったり、毛づくろいの頻度が増えていたりなど、愛猫がストレスを感じているかもしれないと、不安に感じることはありませんか?
生活環境に不満があったり、ストレスを感じたりすると、猫は様々なサインを見せるようになりますので、ストレスを感じた時に愛猫が示すサインを知っておけば、いち早く異変に気付くことができるでしょう。
今回は、猫がストレスを感じている時のサインと、具体的なストレス解消方法をご紹介します。
目次
1.猫の7つのストレスサイン
猫のストレスサインには様々なものがあり、ストレスの度合いによって反応が異なります。
過度なストレスは体調不良や病気を引き起こすことがあるため、できるだけ早く察知してあげましょう。
①.食欲不振
私たち人間と同じように、猫もストレスが原因で食欲不振を起こすことがあります。
普段よりも食欲がなかったり、水を飲む回数が減ったりした場合は、猫がストレスを感じているサインかもしれません。
ストレスが原因で、すでに病気を発症している可能性もあるため、気になる場合は早めに獣医に相談することをおすすめします。
②.トイレ以外での排泄
通常、猫は決まった場所で排泄をしますが、ストレスが溜まるとトイレ以外の場所に粗相をすることがあります。
スプレー行為(しっぽとお尻を高く上げ、柱や壁など垂直な場所におしっこをかける行為)は、問題行動のひとつです。
本来、スプレー行為は異性の気を引くために行う行動ですが、ストレス解消の手段として用いられることもあります。
③.過度なグルーミング
グルーミングは母猫が子猫にする最初の行為で、猫が安心したい時にもみられます。
適度であれば問題はありませんが、体毛が抜けるほど執拗に舐める場合は、強いストレスを感じている可能性があります。
手足やしっぽを血が出るほど噛むなど、グルーミングに自傷行為を伴う場合には危険信号です。すぐに、医師に相談しましょう。
④.いつもと違う場所で爪をとぐ
愛猫がいつもと違う場所で爪をといでいたら、それはストレスサインかもしれません。
多頭飼いによるストレスを感じている場合、猫は自分の縄張りを示すために色々な場所で爪とぎをします。
慣れない環境や行動が制限されるなど、猫にとってストレスの溜まる環境でよくみられる行動です。
⑤.1日中眠る
もともと半日以上は寝て過ごす猫ですが、ほとんど寝ているような場合も注意が必要です。
ほぼ1日中起きなかったり、引きこもって出てこないような時には、強いストレスを感じているのかもしれません。
異常にすぐ気付けるように、睡眠時間を把握することが理想ですが、難しい場合は普段起きている時間を知っておくと良いでしょう。
⑥.突然鳴く・走り回る
突然鳴く・走り回るというのは、猫がストレスを感じた時に現れる「真空行動」のひとつです。
真空行動とは、特定の対象がないにもかかわらずでる行動のことで、猫では夜中に突然走り回るなどが多くみられます。
真空行動は、室内飼いの猫が運動不足などのストレスを発散するために行うことが多いとされています。
⑦.飼い主や他の猫に攻撃する
威嚇や噛みつき、ひっかきなど、すべての攻撃行動はストレスサインです。
猫は本能的に争いを避ける生き物ですが、同居猫に恐怖を感じている時は攻撃的になることもあります。
また、来客への恐怖から近くにいる飼い主に噛みつくなど、八つ当たりとして現れる場合もあります。
2.猫のストレス解消に効果的な方法
猫はとても繊細な動物であり、様々なことにストレスを感じますので、猫のストレス源となるすべての要因を生活環境から無くすのは、とても難しいでしょう。
そこで、猫にストレスをかけないのではなく、適度に解消させることが大事になってきますので、ここからはおすすめの方法を5つご紹介します。
高い場所を用意する
猫は高い場所を好むため、キャットタワーやキャットステップなどを用意してあげましょう。
猫にとって高いところは見晴らしがよく、外敵に襲われる危険が少なくて安心できる場所といえます。
また、室内に登れる場所を用意することで、運動不足解消やプライバシーの確保にもつながります。
トイレや爪とぎの場所を用意する
清潔なトイレを用意し、猫が気持ちよく排泄できるようにしてあげましょう。
また、猫が思いっきり爪をとげるように、引っ掛かりのよい爪とぎを設置することも大切です。
猫にとってトイレや爪とぎは生理現象なので、常に快適な環境を整えておきましょう。
おいしいご飯やおやつをあげる
人間と同じく、猫もおいしい食べ物を食べた時は幸せを感じます。
おいしいものを楽しく、リラックスして食べることは、猫のストレス解消につながりますので、ご飯やおやつは健康と食いつきの良さから選び、猫の幸福度を高めてあげましょう。
一緒に遊ぶ
飼い主とのスキンシップが好きな猫には、1日に30分ほど触れ合いの時間を作りましょう。
ねこじゃらしなどのおもちゃを使って遊んだり、身体を優しく撫でてあげたり、触れ合い方は様々です。
家を留守にする時間が長いなど、触れ合いが難しい場合には、猫が単独で遊べるおもちゃを用意するのも効果的です。
多頭飼いでは休息場所を準備する
クレートやハウスなど、猫が隠れる場所を準備することも大切です。
特に、多頭飼いの場合はネコちゃんがそれぞれ隠れられる場所を用意し、リラックススペースを確保し、落ち着いて過ごせる休息場所を用意してあげましょう。
3.ストレスサインと病気を見分けるのは難しい
猫のストレスは、先ほどご紹介した7つのサインによって表現されることが多いですが、ストレスサインがみられたからといって、必ずしもストレスが要因となっているとは限りません。
病気の不快感から行っている可能性もありますし、病気とはいえないものの体調不良の可能性もあるでしょう。こうした判断は非常に難しく、自己判断では手遅れになってしまうことも考えられます。
そのため、普段から愛猫の様子をしっかりと観察し、少しで不安を感じた場合は、できるだけ早く動物病院を受診し、獣医師に相談することをおすすめします。
4.まとめ
言葉で気持ちを表現できない猫にとって、ストレスサインはとても大きな意味を持っています。
猫が見せるわずかな変化にいち早く気付くためには、普段から愛猫の様子をよく観察しておくことが大切です。
愛猫がいつでも快適に過ごせるように、ぜひ普段からストレスを溜めない環境を作ってあげましょう。
運営会社:イオンライフ株式会社
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