うさぎが鳴く理由は?鳴き声7つから感情を見極めよう
2021.9.28 ペットコラム飼っているうさぎが、これまで静かだったのに最近よく鳴くようになった。ということはありませんか?
急に鳴くようになると、病気やストレスを抱えているのではないかと飼い主さんは心配になりますよね。うさぎの鳴き声は感情や病気を知らせるサインです。鳴き声を聞き分けて気持ちを察してあげましょう。
この記事では、うさぎが鳴く理由と仕組み、7つの鳴き声からわかるサイン、鳴く以外の感情表現の方法についてみてみましょう。
目次
1.どうしてうさぎは鳴くの?うさぎが鳴き声を出す仕組み
動物は、鳴くことでコミュニケーションを図ったり危険を察知し仲間に伝えたりするのが一般的ですが、草食動物であるうさぎは、肉食動物から身を守るためにほとんど鳴きません。しかし、必要があれば感情を伝えるために鳴き声を出すこともあります。
うさぎには声帯がないため正確には、口から音を発する「鳴き声」ではなく、鼻を鳴らして「鳴き声のような音」を出します。「うさぎは鳴かない」といわれるのは声ではないからです。
この「鳴き声のような音」にはいくつかの種類があり、伝えたい感情や状況によって使い分けられています。今まで鳴かなかったうさぎが鳴き始めたら、どんな鳴き方をしているか、よく聴いてみましょう。
場合によっては、大きなストレスを感じていたり、体調が悪かったりする可能性もあります。鳴き声で飼い主さんに何を訴えているのか、鳴き声の種類を把握しておくと安心です。
2.【鳴き声7選】うさぎの感情や病気サインを解説
うさぎの鳴き声にはその時のきもちが表れます。代表的な7つの鳴き声とその意味をご紹介しますので、今後のコミュニケーションに役立てましょう。
①.高く短い音で「プープー」と鳴く
うさぎは機嫌がよく、甘えたいとき、嬉しいときに「プープー」と高く短い音で鳴きます。
嬉しくて、体をひねり高くジャンプしながら鳴くうさぎもいます。他にはしっぽを振ったり耳をピンと立てて目を輝かせたりするのも特徴です。ケージから出してもらった時や、おかしをもらった時にこのような鳴き方をすることがあります。
②.高い音で「ブッブッ」「クゥクゥ」と鳴く
うさぎがこのように鳴くときは、リラックスしているときの鳴き声です。
遊んでいる時ではなく、リラックスしていたり寝ようとしていたりする時に聴けるでしょう。場合によっては、いびきをかいているように聞こえることもあります。触れずにゆっくりとさせてあげましょう。
③.低い音で「グゥグゥ」と鳴く
うさぎは飼い主さんと遊びたいときや楽しいと感じるときに、「グゥグゥ」と小さい低い音で鳴きます。特徴としては猫が喉をゴロゴロならしているのと似ており、喉の奥や体の中から聞こえてくるような音です。
時にはこの音を鳴らしながら、顔をすりつけてくることもあります。小さい音なのでよく耳を澄まして聞かなければ、聞き逃してしまうかもしれません。
④.低い音で「プープー」と鳴く
なにか不満があったり怒っていたりすると、低い大きめの音で「プープー」という音を発します。低く「ブーブー」または低く「プップッ」と鳴くときもあります。
例えばケージが汚れている、エサが欲しい、新しいペットが増えたなど、隠れている不満の原因を突きとめることが大切です。原因がわかったら、できる限り不満を解消してあげましょう。
⑤.低い音で勢いよく「ブッ」と鳴く
「ブッ」という低い音の鳴き方は、勢いよく息を吐くことで出る音です。この音はうさぎが苛立っているときに出します。
時には足ダンや噛んでくる場合もあるので、注意が必要です。特にメスうさぎの子育て中や、偽妊娠していたりするときによく聞かれます。
⑥.「キーキー」「キューキュー」と鳴く
とても大きな音で「キーキー」または「キューキュー」という驚くほど大きな声は、怖かったり苦しかったりするときに出す鳴き声です。普段の生活の中では、ほとんどこのような鳴き方はしませんので注意しましょう。
例えば足を踏んでしまった、病気で痛い、動物病院で苦手な爪切りをする、知らない人が急に触ろうとしたなど、大きな要因があるケースがほとんどです。理由が分からず不安な場合は、念のため動物病院で診察してもらうと良いでしょう。
⑦.鼻から「プヒープヒー」「ピーピー」と聞こえる
寝ている時に鼻が詰まったときのような「プヒープヒー」または「ピーピー」という音が聞こえたら、病気を疑いましょう。健康なうさぎは寝ている時、音が鳴ることはあまりありません。
必ず病気だというわけではありませんが、鼻炎や腫瘍などで鼻が詰まっている可能性も考えて動物病院で診察してもらうと安心です。
3.鳴く以外の感情表現もチェックしよう
前章では7つのうさぎの鳴き声を紹介しましたが、実際は聞く人によって感じ方も変わります。うさぎの鳴き声だけでなく仕草や行動も含めて総合的に判断すると、うさぎがどんな気分なのかより分かりやすくなります。
うさぎがよくする感情表現も3つ覚えておきましょう。
ジャンプする・クルクル回る
高く垂直にジャンプをしたり、飼い主さんの足元で楽しそうにぐるぐると走り回ったりすることがあります。このような行動は、最高潮に楽しい気分になっているときです。一緒に遊んであげると、うさぎとより信頼関係をはぐくめるでしょう。
歯ぎしりする
うさぎが歯ぎしりをするのは知っていますか?実は嬉しいときでもどこか痛いときでも、歯ぎしりをします。なぜしているかの判断は、歯ぎしりの音の大きさで判断しましょう。
嬉しかったり喜んでいたりすると、歯ぎしりはコリコリと軽く小さな音をだします。一方、どこか痛い場合は、大きなゴリゴリという音がします。
また、奥歯が伸び続ける不正咬合の場合も歯ぎしりをすることがあります。奥歯の不正咬合の場合、動物病院で定期的に麻酔し奥歯を切らなければいけません。頻繁に歯ぎしりするようであれば、動物病院で口の中を診察してもらいましょう。
足ダン(スタンピング)
うさぎは後ろ足を床にバンッと叩きつけるスタンピングという行為を、たびたびします。通称「足ダン」といいますが、もともとは何か危険を察知したときに仲間に危険を知らせる行為です。
「ブッ」と低い声で鳴きながら足ダンしていたら、苛立っているはずです。構わないで少し様子をみてあげましょう。怖かったり緊張したりすると足ダンすることもあります。何かストレスを感じている可能性が高いので、ストレスの原因を突き止めて解消してあげましょう。
4.うさぎが鳴いたらどうすればいい?
うさぎが鳴いたらその時の状況や仕草・行動も観察し、鳴いているうさぎの感情を汲み取ってあげましょう。
もしも怒っている様子であれば、うさぎは大きなストレスを感じているかもしれません。ストレスの原因が解決できそうなものであれば、改善していきましょう。
また、今までほとんど鳴かなかったのに急によく鳴くようになった時や、聞いたことのない鳴き声を発した時は注意が必要です。もしかするとどこか具合が悪いのかもしれません。
原因が分からなかったとしても、念のため動物病院で獣医師に相談することをおすすめします。
5.まとめ
うさぎは草食動物のため、静かで鳴かないというイメージをお持ちかもしれません。しかし、うさぎは鼻を鳴らして鳴き声のように色々な音を出して感情表現をしっかりしています。
うさぎは飼い主さんに気付いてほしいことがあるときに、鳴き声で気持ちを伝えているので、ぜひその気持ちを汲み取ってあげましょう。
また、鳴き声だけでは、どんな気持ちでいるのか判断がつかないこともあります。鳴き声に加え仕草や行動もよく観察するとうさぎの気持ちが分かってきます。
もし、うさぎが鳴いている理由がストレスであれば、できる限り要因を解消してあげることが必要です。うさぎの鳴く頻度が増えたり、寝ている時に鳴いたりする場合は、病気の可能性も否定できません。理由が分からない場合は、健康診断もかねて動物病院で獣医師に相談すると安心ですね。
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